市販ヨーグルトの効果と特徴

市販ヨーグルトの効果と特徴

明治ブルガリアヨーグルトLB81

ヨーロッパでも有名なヨーグルトの国ブルガリアが、大阪万博(1970年)の際に日本に持ち込んだことから、明治乳業が日本での商品化に踏み切ったといういわく付きの正統派ヨーグルトです。
プレーンヨーグルトとして、大きな容器に入った商品が店頭に並んだのは、この菌が初めてです。
Lactobacillus bulgaricus LB81は、種菌を継代するのが難しく、植え継ぐことで菌のもつ性質が変わってしまうということで、未だに、定期的に現地から輸入しているそうです。

 

現在は国際的な協定により、生産菌を輸入するためには、輸入する国の許可はもちろんのこと、輸出する国の許可も必要です。
それが可能になっているということは、ブルガリアのお墨付きをいただいているようなものです。

 

ヨーグルトの国、ブルガリアでは、健康維持のために各家庭に常備されているヨーグルトを正確に再現されています。
使用されている菌は、乳酸桿菌のブルガリクス菌と乳酸球菌のサーモフィルス菌で、この二種類が入ることで、お互いの増殖が活発になり、乳酸の濃度が上がりやすくなります。乳酸濃度が高いということは、菌数が多いことを意味しています。
乳酸濃度が高いといっても、酸っぱすぎるということはなく、サーモフィルス菌が酸味をマイルドにしています。

 

明治ブルガリアヨーグルトLB81は、1996年に特定保健用食品と認定されています。
表示が認められている科学的根拠のある機能は、

 

「腸内細菌のバランスを整える」
「おなかの調子を良好に保つ」

 

の二つです。

 

明治ヨーグルトR−1

R-1の愛称で知られる、明治乳業のオリジナルのブルガルクス菌を用いたヨーグルトです。
正式な名称はLactobacillus bulgaricus OLL1073R-1と命名されており、商品名もこの名から来ているそうです。
OLL1073R-1菌は、明治乳業がブルガリアヨーグルトの研究によって新たに分離した菌で、従来のブルガリクス菌と異なる点は、別名EPSと呼ばれる細胞外多糖が多いことが特徴です。

 

この細胞外多糖は、小腸の腸管免疫を強化する機能があり、整腸作用に加えて、免疫力を高め、風邪やインフルエンザなどの感染症に強い身体を作ることが期待できます。

 

他にも、関節炎の予防効果や抗腫瘍活性などの研究が進行しています。

 

特定保健用食品ではありませんので、機能表示はされていません。

 

明治プロビオヨーグルトLG21

LG21乳酸菌

 

正式名称はLactobacillus gasseri OLL2716株で、LG21の愛称で呼ばれています。
商品名の「プロビオ」は、プロバイオティクスからきており、生きたまま腸まで到達する乳酸菌です。
LG21菌は、薬との併用により、胃炎や胃潰瘍、その発展先にある胃がんの原因にもなると認識されているピロリ菌が害を及ぼさないように抑制すると言われています。
特定保健用食品ではありませんので、機能表示はなく、お腹に優しいヨーグルトとして販売されています。

 

 

森永ビヒダスヨーグルトBB536

BB536菌
ビフィズス菌は、人の腸内細菌の中で最も能力の高い善玉菌として有名な菌種です。腸内環境を整えることで、便秘と下痢という正反対の現象にも対応できるようになるとともに、病害に対する抵抗力もアップすると言われています。

 

森永ビヒダスヨーグルトBB5636のビフィズス菌は、Bifidobacterium. longum BB536という菌株で、ヒト由来で、生きたまま腸まで届き、腸内のビフィズス菌の数を増やしてくれるということで、整腸作用で、特定保健用食品の認定を受けています。

 

ビフィズス菌はもともと、酸素に弱いので、商品化するのが難しいと言われていただけに、この商品が世に出た時には、結構センセーショナルでした。

 

その後の研究も含めて、多くの論文発表がされています。
腸内のビフィズス菌の増加はもちろん、整腸作用やアンモニアの排出効率が向上するなどの報告があります。

 

ダノンビオ

ビフィズス菌BE80
BE80は、Bifidobacterium animals subspecies lactis DN-173 010という名前のビフィズス菌です。ダノンの研究結果によると、多種のビフィズス菌に比べて生命力が強く、胃や小腸を通過して大腸まで生きたまま到達できることがアピールされています。高生存ビフィズス菌というキャッチフレーズも使われています。腸管の動きを活発にし、排便をスムースにする効果が強いとされています。
モニター試験では、お試しになられた方の70%が、2週間以内に腸の状態が良くなったと回答しているそうです。

 

 

グリコ 朝食プロバイオティクスヨーグルトBifiX

ビフィズス菌BifiX<ビフィックス>

 

BifiXという通称名で呼ばれる乳酸菌は、1万株ほどの菌株から見いだされたヒト由来のビフィズス菌で、Bifidobacterium lactis GCL2505株が使用されています。グリコのオリジナル株です。
BifiXは、生きたまま腸まで届くだけでなく、腸内での増殖が速い菌株として、「増える」というキャッチフレーズで販売されています。
ホームページのデータでも、他のビフィズス菌よりも、腸内環境での増殖の速いことが証明されています。悪玉菌より優位になることで、腸内環境を良くする様々な効果が認められています。

 

 

小岩井 生乳100%ヨーグルト

ビフィドバクテリウム・ラクティスBB-12
Bifidobacterium lactis BB-12株を用いてつくられたヨーグルトです。乳業会社独自のルートで入手できる生乳100%使用が特徴で、生乳独特のなめらかな飽きのこない味わいで、継続してお召し上がりいただけるヨーグルトと言えます。「生きたビフィズス菌(ビフィドバクテリウム・ラクティスBB−12)の働きにより腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保ちます。」という表示が認められた特定保健用食品です。

 

もちろん、生きたまま腸まで届くことは言うまでもありません。

 

 

ナチュレ 恵

ビフィズス菌SP株、ガセリ菌SP株
菌株名は公開されていませんが、日本人の腸内細菌として分離されたガセリ菌とビフィズス菌の二種類が含まれているヨーグルトです。大腸と小腸という働きの異なる二つの腸内でより効果的に機能を発揮させることに成功したヨーグルトです。
これにより、小腸における栄養吸収を活性化し、免疫作用や代謝活動の活発化が期待できるとともに、大腸の水分・ミネラル吸収も効率的になり、排便がスムースになるとされています。
排便の、色や臭いも良好になるそうです。

 

 

北海道十勝プレーンヨーグルト生乳100

北海道のよつ葉乳業が出している、生乳100%のビフィズス菌入りのヨーグルトです。使用されているのは、小岩井生乳100%ヨーグルトと同じで、Bifidobacterium lactis BB-12株です。

 

BB-12株は世界的にも有名な、酸に強いビフィズス菌ですので、これを使用すれば問題ないというビフィズス菌ヨーグルトは非常に多く存在しています。

 

むしろ、生乳100%でつくることで、美味しい飽きのこないヨーグルトに仕上げることにこだわった商品で、「生きて腸まで届くビフィズス菌Bb-12の働きで、腸内環境を改善し、おなかの調子を整えます。」という表示が認められている特定保健用食品です。

 

 

タカナシ おいしいLGGプレーンヨーグルト

LGG乳酸菌
乳酸桿菌であるラクトバチルス・ラムノーサスGG株(Lactobacillus rhamnosus GG)というのが、LGG乳酸菌の正式名称です。LGG乳酸菌の特徴は、表面に線毛と呼ばれる毛のようなものが生えていて、これが腸の内壁にしっかりくっつく働きをしているそうです。他の乳酸菌に線毛は確認されておらず、腸に長くとどまることができる秘密がここにあるそうです。「持続性乳酸菌」と呼ばれているそうですよ。

 

乳酸菌を使ったヨーグルトの特定保健用食品の第一号だそうで、「おなかの調子を整える」などの表示が認められているそうです。

 

 

メイトー おなかにおいしいヨーグルト

ビフィズス菌LKM512

 

この商品に使われている乳酸菌は、発酵乳から分離されたビフィズス菌で、Bifidobacterium animals subspecies lactis LKM512というのが正式な名称です。
通称LKM512は、耐酸性が特に強い乳酸菌で、大腸における生存率が桁違いに高い菌と言われています。大腸で増殖しているそうです。

 

便秘体質が改善されたり、アトピー症状が緩和されるなどの効果が論文で発表されています。
LKM512は、大腸内でポリアミンという物質をつくることが特徴です。
ポリアミンは、細胞の分裂や増殖に影響を与える物質で、弱った腸の回復に貢献すると考えられています。

 

人の細胞のポリアミンをつくる能力は年齢とともに低下するので、LKM512はその補給に適しているということですね。

 

 

ソフール

乳酸菌シロタ株

 

ヤクルトの創始者である代田博士の発見されたLactobacillus casei Shirotaが含まれている固形のヨーグルトです。この乳酸菌はヤクルトのベースとも言える乳酸菌で、整腸作用はもちろん、免疫力の増加にも貢献してくれるそうです。寒天とゼラチンでほどよい食感に調整され、おやつ感覚で毎日食べても飽きないヨーグルトです。

 

「生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。」という表示が許可された特定保健用食品です。

 

 

日清ヨーク ピルクル (乳酸菌飲料)

 

L.カゼイ NY1301株
Lactobacillus casei NY1301は日清ヨークでコレクションされている乳酸桿菌です。飲むタイプのヨーグルトで、65mL中に150億個のNY1301が含まれています。
「カゼイ菌 (NY1301株) の働きにより、腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保ちますので、毎日のおなかの健康が気になる方に適した飲料です。」という表示が認められた特定保健用食品です。

 

 

雪印メグミルク 生きて届けるビフィズス菌カプセルヨーグルト

 

もともと酸に強い乳酸菌であるビフィズス菌SP株を、腸で溶けるカプセルに包み込んで配合されています。
これにより、確実に、腸まで生きたまま届くようにする
雪印メグミルク株式会社のオリジナルの手法です。腸内のビフィズス菌を活性化させるガラクトオリゴ糖も入っていますので、大腸に届いたビフィズス菌SPが大腸で増殖できるようになっています。

 

 

雪印メグミルク 長くとどまるガセリSP乳酸菌ヨーグルト

 

ガセリ菌SP株
日本人の腸内から分離されたガセリ菌で、日本人の食生活から生まれる腸内環境にマッチしている乳酸菌です。腸内に長くとどまることが科学的に立証された、世界初のガセリ菌だそうです。
ガセリ菌SP株は、ピロリ菌の活動を抑制しますので、胃の調子が悪い人や口臭が気になる人におすすめです。

 

 

ヤクルト ミルミル (乳酸菌飲料)

B.ブレーベ.ヤクルト株

 

酸素に弱いビフィズス菌を改良したヤクルトのオリジナルビフィズス菌で、正式な名称はBifidobacteirum breve Yakultです。乾燥肌を抑え、美肌を目指す中高年の女性をターゲットにした商品です。ドリンクタイプのヨーグルトで、冷蔵庫の中での日持ち性を向上させるために、酸素を通さない5層構造の容器にこだわりを持っています。これなら買い置きしても大丈夫です。
ミルミルSは、通常の食生活でなかなか取れない、ビタミンB6やB12、葉酸などの水溶性ビタミンを含有し、美肌の維持に貢献してくれます。

 

 

フジッコ カスピ海ヨーグルト

クレモリス菌FC株

 

カスピ海ヨーグルトと呼ばれ、一時期家庭で植え継いで食べられたヨーグルトに含まれている乳酸球菌です。Lactococcus curemoris FCは、細胞外多糖が特に豊富で、まるでスライムのような弾力性のある粘り気があるヨーグルトになります。免疫力を高める作用があると言われています。
フィンランドでもこれに似たヨーグルトで「ヴィリ」という発酵乳がありますが、こちらの研究結果でも、抗腫瘍作用や免疫力の向上に関するデータが報告されています。

 

 

伊藤園 朝のYoo

フェカリス乳酸菌

 

Enterococcus faecalisという乳酸球菌で、細菌の中でも特に小さく、一度により多くの菌を体に送り込むことができるヨーグルトと言えます。
伊藤園がヨーグルトの老舗であるチチヤスと共同開発した商品です。チチヤスは日本で初めてヨーグルトを商品化した会社で、90年にわたる、ヨーグルトに関するノウハウのある会社です。

 

 

小岩井 カラダへの贈りものプラズマ乳酸菌のむヨーグルト

プラズマ乳酸菌

 

小岩井乳業とキリンが共同開発した「まもるチカラの乳酸菌」というキャッチフレーズで出されたのがプラズマ乳酸菌です。Lactococcus lactisが正式名称です。
チーズやヨーグルトなどの乳製品によく使われる乳酸菌と同種ですが、キリンで保管されている125株の乳酸菌から、プラズマサイト樹状細胞(pDC)の活性化をを促す乳酸菌として選抜されました。

 

pDCというのは、人の体の中でウイルスを攻撃するためのトップ下のような役割をしている細胞で、免疫細胞に指示を出して、様々な病害から人の体を守る役割があります。自らも、抗ウイルス効果のある物質を出すことも知られています。
まさに、攻守の要です。

 

 

オハヨー乳業 おいしく果実 いちごのむヨーグルト

L-55乳酸菌

 

整腸作用のある乳酸菌であるL-55乳酸菌といちごの果肉を含む飲むヨーグルトです。果肉を15%含ませながらフルーツのフレッシュな味を残す、短時間密閉式殺菌法という充填殺菌方法が特徴です。
いちご以外の果物の果肉を使用したものもあり、味に幅のある飽きのこないヨーグルト飲料で、毎日続けることを意識した商品です。

 

使用されているL-55乳酸菌は、新生児から一歳六ヶ月までの子供の腸内細菌から検索された、消化液に抵抗性の強いLactobacillus acidophilus L-55という乳酸桿菌です

 

L-55乳酸菌はブルガリア菌やサーモフィルス菌よりも腸の内壁への接着性が高く、腸内に定着する割合が高いことが期待されます。
また、大腸菌や黄色ブドウ球菌といいた食中毒菌の増殖を抑制する効果が確認されています。

 

 

カゴメ ラブレ (乳酸菌飲料)

ラブレ菌
胃酸に対する抵抗力が強く、腸内でも生きている生命力の強い植物性乳酸菌を代表するような乳酸菌です。正式名称を、Lactobacillus brevis subspecies coagulansという通称名、
ラブレ菌は、「すぐき漬け」という京都の漬物に存在していた乳酸菌です。

 

名前の最後にあるcoagulansというのは凝集するという意味があり、増殖して菌数が増えてくると、乳酸菌が集団になってくるというのが特徴的です。
凝集に利用される物質は、菌の周りにある多糖類であることから、ラブレ菌の生産する有効成分に注目している研究者が多いそうです。

 

腸内で、悪玉菌を抑えて。腸内細菌のバランスを整えるとともに、病気に対する抵抗力を向上させる働きがあるとされています。

 

植物性乳酸菌は、野菜の発酵に使われることからもわかるように、野菜に含まれる糖類を利用して増殖できる乳酸菌です。ぶどうとうや果糖や麦芽糖といった多くの種類の糖を栄養源として利用できるので、腸内の増殖も動物性乳酸菌よりも速いと言われています。

 

ラブレ菌は、ヨーグルトをつくるために研究されたのではなく、γ−インターフェロンの研究中に見出された乳酸菌です。京都の人は風邪をひきにくいことから、京都独特の食べ物を調べていてすぐき漬けに到達したということです。

 

従って、注目される作用は、免疫力の強化です。植物性乳酸菌特有の酸に対する抵抗力もありますので、商品の形としてヨーグルトになったのだそうです。
もちろん、腸内でもしっかり増殖できるので、整腸作用もばっちりです。

 

免疫力を強化する機能を持ち、整腸作用もある植物性乳酸菌は、天然界に豊富に存在しているため、分離が容易で、第二、第三のラブレ菌が出てくるかもしれません。